ラジオ9/17,9/24は「魔法の言葉(オノマトペ)」のお話♪

のはら元氣クリニックプレゼンツ!『心理楽(らく)剤師TAKAKOの健康の宝箱』FMレキオ(80.6mhz)毎週金曜日11:30~放送♪2021年9月17、9月24日放送は「魔法のことば(オノマトペ)」のお話です。

オノマトペって知ってますか?フランス語なんですが、日本でいう擬態語のことです。そのオノマトペについて書かれた本を読んだのでご紹介します。

藤野良孝さんが書かれた「魔法の言葉ダイエット」という本で、たまたま院長が勧めてくれたんです。藤野さんは人間のヤル気を発揮させるということを研究されている方ですが、日本の漫画はオノマトペの宝庫らしいですね。

ふきだしとか、人の歩く音が「コツコツ」とか「サッサッ」とか・・・漫画の視覚の情報にオノマトペがプラスされると、耳で聴いている感覚も加わって臨場感や躍動感が醸し出されますね。日本人はその感覚がとても上手だそうです。


雨がシトシト降っている、ザーザー降っている・・・ボールをヒュッと投げる、ポンと投げる・・・とか、様子が伝わってきますね。プロ野球の長島監督は擬音語が多く、松井選手にバッティング指導の際に「ボールがビュッときたら、バシッて打つんだ!」というエピソードは有名ですね(笑)

リズムを伴う言葉の説明はスポーツに適しているらしいです。

また、沖縄では方言の独特なイントネーションでしか言い表せない動作とかもありますね。標準語ではちょっと違和感を感じるというか・・・そういう意味でもオノマトペはぴったり感があるんだなと思います。

藤野さんはスポーツに限らずいろいろな場面で統計をとったり研究をされたようですが、体の効果として「強い力がでる」とか「出し切れる」「素早くスピーディーに動ける」と答えた方も多かったようです。

オノマトペは他にもリズムを取る、タイミングを取る時にも使ったりしますね。例えば「ターン・ターン・ターン」とか手を叩く時に使ったり、繰り返しの同じ音は暗示に入りやすいと言われているので、よく赤ちゃんを寝かしつけるときに「トントントン」と背中を叩いたりしますね。

同じリズムを取ることでタイミングを図りやすくなるらしいです。暗示など、精神的な効果は無駄な緊張が取れるということもありますので、気持ちを切り替えたり、やる気を出したりと・・・オノマトペについてわかりやすく紹介されているのでとても面白いな~と思った本です。皆さんも興味があればチェックしてみてくださいね。

私はよく患者さんに作り笑いでもいいから笑顔になってくださいと言っています。それは、脳が「今、表情筋が笑っているな~」と認知するので、幸せホルモン「オキシトシン」がでますよということを伝えています。でも、「先生、作り笑いでも、なかなか笑えないんです」とおっしゃる方もいます。

オノマトペの本で「ニィーッ」と言ってくださいと書いてありました。口が開くし、「ニィーッ」と表情筋も動かせるし、口角を上げることにもなります。無理せずできることで、脳がちゃんとキャッチするからいいんです。作り笑いがストレスになるという方は「ニッ」「ニィー」「ニィーッ」とやってみてくださいね。

また、クリニックでのリハビリの患者さんで身体が固くて曲げることが難しい人がいるのですが、その方々には「ニャー」を推奨しています(笑)
院長は息を吐きながらするといいよ!と言っていますが・・・不思議に身体が柔らかく、曲げることができるようになるんですよ!シンプルですし、難しいことはないのでぜひ試してみてください。そして、自分の中でどういう言葉がぴったりくるかというのも意識して、オノマトペを日常の中に取り入れて生活を楽しくしてくださいね。