愛と憎しみのカサンドラ

こちらのコラムで度々書いている『カサンドラ症候群』ですが、カウンセリングをしていて感じたのは、

題のようにカサンドラになる人は正に「愛と憎しみ」に苦しんでいるのだなと感じます。

愛があるからこそ(その人なりですが)相手を理解したい、家族だから相手とコミュニケーションを取るのは当たり前だ、と先ずは愛があります。しかし相手は宇宙人(ほとんどのカサンドラは相手をこのようにいいます)、なかなか会話が噛み合わず、同じ言語を話していると思えない、愛する夫なのに愛されている感がない、何度言っても嫌がらせのように繰り返す….などなど。

「坊主憎けりゃ袈裟まで」のように愛するが故に期待し裏切られた後は憎しみが湧き起こる、しかしカサンドラの人は「愛」ある故にそんな自分を責め続ける。

責め続けて苦しくなったら、また「私を苦しめる相手が悪い」とシフトチェンジして相手を責める。

この繰り返しなのです。

初めは無性の愛で行っていた行動も徐々に「あれ??何かおかしいぞ??」と感じ次第に「なんで私ばっかり」と損得感情に変わっていきます。人の感情とはそうゆうものです。

カサンドラの人が悪いわけでも相手が悪いわけでもありません。

お互いがお互いのことを知らなかった、結婚前は人はお互いに相手にいいところを見せるし、いい感情を持ってほしいいという欲求があります。そのおかげで人類は生き延び続けているのです。

何事も体験してみないとわからない、というように結婚もまた然りなのです。

結婚してみて相手がこんな人だとは思わなかった、というのはよく聞きますが、これは裏を返せば、

私自身がこんな人間だとは思わなかった、ということにつながります。

生まれも育ちも違う人との共同生活は私の知らなかった私、を引き出してきた、ということ。

こんな反応をする自分、こんな感情に苦しめられる自分、あんなに愛した人が、この人なしでは生きていけない、と思った人が今では世界中で一番憎い人に変わってしまう。   残念…。😭

だがしかし、まだ少し愛は残っている、愛かどうかもわからないけど、たまにすごく優しい、本来はとてもピユアな人だと私は知っている。口下手だけどこの人なりのやり方で愛情表現をしているのかも、と感じる時がある。

いろんな感情が行ったり来たり、大変です。心も頭も体も疲れます。

脳は疲れると負の感情が優位になって、負のスパイラルに陥ります。

これは脳の思い込みであり、人はなぜかしら、負の感情に浸りたがる習性がある、と私は思っていて、

嫌なんだけど、あの状況は思い出したくもないんだけど、過去の嫌な感情に浸る自分がいることを知っていてくださいね。

あ〜、私は又、「相手との嫌な感情のやり取りを思い出してるな〜」「あの時の相手の言い方態度を思い出して又、怒りの感情を呼び起こしてるな〜」と気づいてください。

そして深呼吸。深呼吸を3回。宇宙のエネルギーが吸う息と共に体に入ってきて、今持っている感情が吐く息とともに体から出ていく。 このイメージを行ってみてください。

嫌な感情を思い出すたびに気づいて行ってください。

お金も掛からず、どこでもできるワークです。

仕事終わりに、嫌なことを自宅に持ち込みたくない、と思ったら、車の中でもモノレール中でも軽く目を閉じて行ってください。

自分を癒すのは自分だけですし、自分の気持ちを一番理解できるのは自分です。

カウンセリングでお話ししてみることもお勧めします。

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