カサンドラ症候群part3

皆さん、こんにちは。

カサンドラ症候群で苦しんでいる方のお助け人、心理楽剤師の野原貴子です。

ラジオ[FMレキオ80.6MH]やこちらのブログ、さらにはクリニック内の掲示板で見かけて、

もしかして私もカサンドラ症候群じゃないかしら。。。?と思われた方からの問い合わせや予約が入ってきています。

逆にカサンドラ症候群ってなんですか?というご質問も多くあります。

先ずは、「カサンドラ症候群」の名前の由来についてご説明しますね。


昔々、古代ギリシャ時代まで遡ります。

トロイ王国のカサンドラ王女は、あまりの美しさに、神アポロンから予知能力の力を授かります。(カサンドラがその力を欲しがったかは不明ですが。。)

その美しさゆえ、神アポロンから求愛されてしまいます。今も昔も権力者のあるあるですね。

しかもギリシャ神話でもあるあるです。

相手は、神ですから、神自身も振られるなんて毛頭に無かったのでしょう。

しかし、カサンドラは振っちゃうんです。神を。

カサンドラは、神の逆鱗に触れるわけです。(なんと心のちっせー神)

権力を傘にきて、勝手に(かどうかは知らんけど)与えた能力に感謝しろとでも。。。?

神アポロンは、自ら与えたカサンドラへの予知能力に対して、「その予知を誰も信じない」という呪いをかけるのです。(マジか??神)

カサンドラは、自国に他国の大軍が押し寄せてきて壊滅される、という予知を得たにも関わらず、その言葉を自国民の誰からも信じてもらえず、国民が殺されてしまう、という悲劇を目の当たりにしてもがき苦しむのです。

このギリシャ神話を元に名づけられたのが「カサンドラ症候群」です。

特に「誰からも信じてもらえず」、「もがき苦しむ」というワードが重要です。

現代のカサンドラ達は、神からの邪な愛も予知能力も与えられることは無いのだけど、(あるという方はご一報願いたいです。興味津々)夫やパートナーなる人が、外では、いい感じの社会人

だったり、友人、知人、親戚からいい人認定される人だったりしてるので、ダ〜れも家族、特に妻の苦労を、「貴方わがままよー」とか「あんないいご主人いないわよ〜、うちのなんか・・」

と逆マウント取られたりなどして、虚しい悲しい無気力さらに絶望を味わうのです。

誰も信じてくれない、と感じる状況は、人を蝕んでいきます。病んでいきます。

人間は、特に女性は、共感の中で生きていきます。

共感があるから生きていけるのです。

だからワンオペ育児にも耐えられるし、舅姑、小姑のいやみ、ねたみ、そねみの3姉妹にも

耐えられるのです。(個人的感情丸出し。。失礼😅)

その共感を奪ってしまうのが、発達障害の夫です。(もちろん逆のパターン、妻の発達障害もあります)

家庭の中で共感がない状況は、妻を混乱させ、不安にさせ、怒りをもたせ、疲れさせ、無気力になり、病んでいきます。

全部が全部相手のせいではないのはもちろんです。(ここは強調)

が、しかし多くの原因ではあります。

その発達障害本人自身がわかってないのも現状です。

社会人としてちゃんと生活が成り立っている人は、多くの場合、発達障害認定は病院に行っても判断できない場合が多いです。いわゆるグレーゾーンと呼ばれるものです。

だから放っておかれたということです。個性で済まされてきた、ということです。

しかし、カサンドラは、もがき苦しんでいるのです。

貴方の全ての不調が相手の発達障害のせいでは無いのはもちろんですが、相手との会話や行動に違和感があるならば、一度相談してみてはいかがでしょうか?

一人で抱え込まないでくださいね。❤️

次回は「大人の発達障害について」お話します。

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